よくグレーとイエローの配色が施された製品を目にすることがあります。
多くは暗めのグレーが地の色、つまりベースの色となっており、イエローがアクセントとして使われています。
これはグレーという暗めの色に対して、イエローという明度が高く目立つ色(誘目性の高い色)を効果的に使っている配色といえると思います。
自然界にもこれと似た配色を持つ生き物がいます。
キセキレイという鳥です。

キセキレイの場合、背中は中明度の灰色で明るい黄色のお腹という、まさにグレー×イエローの典型です。
色彩調和論でいうと、アクセントカラーやビコロールという配色になるのだと思います。
アクセントカラーはみなさんご存知だと思いますが、ビコロールというのはご存知でしょうか?

トリコロールという言葉はお聞きになったことがあるという方も多いと思いますが、トリコロールが3色からなる配色であれば、ビコロールは2色からなる配色で、コントラスト感のある明快な2色配色のことを指します。この配色技法を知っていたわけではないと思いますが、偶然とはいえ、美しい配色が自然界にも存在するというのは興味深いですね。
ここまで美しいと感じるのは、私の場合主観(趣味)がかなり強く出ているのかもしれませんが(笑)