カラーコンサルティング

均衡する色彩、共鳴する感性。

均衡する色彩、共鳴する感性。

カラーコンサルタントとは?

1934年、シカゴで世界初のカラーコンサルタントが誕生しました。

彼の名はフェイバー・ビレン。色彩の権威者です。
色彩心理学やカラーセラピーの本を読んだり、調べたりした方はこの名前に聞き覚えのある名前かも知れません。

アメリカ・シカゴの画家の息子として生まれたビレンは、シカゴ大学で色彩学を学ぶ中で色彩から様々な反応現象を起こす《人間そのもの》興味を持ち研究をはじめます。彼は研究の成果として、《色彩》が私たちの生活をサポートし、《色彩》が私たちの心と体のさまざまな問題を解決してくれることを明らかにしてくれました。

1934年、彼はシカゴの事務所ではじめて「カラーコンサルタント」と名乗り、個人・企業・政府を対象とした「カラーコンサルタント」という職業を生んだのです。外科医が着る手術着を血の色の補色である青緑色に変えたのも彼の大きな功績のひとつです。

フェイバー・ビレン
ハインリッヒ・フレイリング博士

これら功績にならい、プロのカラーコンサルタントを養成するカリキュラムが、1957年オーストリアのザルツブルグ大学心理学科教授であったDr. Heinrich Freiling(ハインリッヒ・フレイリング博士)によって確立されました。

フレイリング によって確立されたカリキュラムは「カラーは装飾のためだけにあるのではない」 を合言葉に、イメージではなく、「人を心理的にも生理学的にもサポートするカラー」を合理的に論理的に選択できる能力を身につけていきます。芸術家ではなく、むしろ「環境心理学」と「ビジュアルコミュニケーション心理学」に卓越したものとなっています。

フレイリングはフェイバー・ビレンの盟友であり、またスイスの精神療法医であるマックス・リュッシャーのライバルでもあります。彼らのカラーに対する情熱とあくなき探究心は、この21世紀にも大いなる遺産として受け継がれています。

ハインリッヒ・フレイリング博士

色は、感情と空間をつなぐエネルギー

バウハウスで色彩教育を担ったスイスの画家・教育者、ヨハネス・イッテンは「バランスとは力の均衡である」と説きました。
赤と緑、光と影、動と静――相反する要素が拮抗した瞬間、空間には生き生きとしたリズムが生まれ、見る人の心に深い余韻を残します。

色彩は決して“飾り”ではなく、重力のように働く「見えない力」。その力をどう整え、どう響かせるかで、ブランドや場のストーリーは一変します。


私たちが目指すもの

バランス感覚を育てる

桃色の桜と鈍色の瓦、十二単の重ね色目――日本文化は、鮮やかさと控えめさ、光と影、余白と充足を絶妙に釣り合わせてきました。色の配置や明暗の比率は、音楽でいえば和音のハーモニー。

カラボはヨハネス・イッテンの色彩論を基盤に「力の均衡=調和」を追究し、千年ものあいだ受け継がれてきた日本人本来の卓越した色彩感覚を呼び覚まします。

未来へ続く色の文化

ロジックで裏打ちしつつも、直感がふっと跳ねる瞬間を忘れない――大胆さと繊細さが共存する配色で、見るたび発見がある体験を生み出します。優れたバランス感覚が広がれば、街もプロダクトも調和に満ちた景色に変わります。

私たちはコンサルティングを通じ、色彩文化を次世代へつなぐ橋渡し役を担います。

誰もが色彩を活かせる

「色彩」は専門家だけの特権ではありません。衣食住のあらゆる場面で、誰もが自由に色を選び、組み合わせ、意味づけできる――そんな社会こそ私たちのゴールです。

私たちカラボはセミナーや色彩講座、イベント、社内研修やワークショップやオンライン学習も活用し、一人ひとりが色の“道具箱”を持てる世界を実現していきます。

あなたがページを閉じる前に

もし今、身の回りの色が「当たり前」に見えているなら、その認識をそっと裏返してみてください。わずかな明度差、0.1秒の残像、配置の呼吸――そこには、まだ体験したことのない色のドラマが潜んでいます。

カラボは、そのドラマをあなたとともに演出します。
色が放つ力に驚き、そして感動する瞬間を、ぜひ私たちと。





カラボが提唱する色彩哲学

「カラーは人が見ることによってのみ存在する。つまり純粋に人間の生産物なのだ。」
すなわち、カラーとは人間を中心に考えるべきで、カラーそのものにフォーカスするものではありません。

「色彩」とは学際学問(多くの分野にまたがる学問)です。かの有名なニュートンもゲーテも色彩学者ではありません。
色彩学という学問は存在せず、伴って色彩学者も存在しないのです。

「カラーを学ぶことは人間を学ぶことである。」
色をより人間のために使うには、色彩の知識だけでなく、視覚人間工学や、環境心理学、神経医学や色彩心理学を最低限学んでおくべきです。

「カラーデザインの知識と一般色彩学の間には、とても大きなギャップが存在する。」「人間のことを学べばカラーデザインの真の意味が理解できる。」

「カラーはただの装飾以上のものである。」
色をただの装飾だと思っているうちは色の上辺だけしか捉えられていないということです。人間の眼を、人間の心理を知ることがとにかく大切です。

「究極のカラーセラピーは環境のカラーデザインである。」
カラーセラピーは占い類だと思われています。どんな色彩環境で過ごしているかが人間の心身に多くの影響を及ぼすことを知りましょう。

「科学と芸術の融合」
主観性の強い「美的価値」だけでカラーデザインを考えるのではなく、科学が明らかにした人間のことを考え、人間中心主義でカラーデザインをする方法を学びます。

カラボの強み

色彩事業に従事し20年目

色彩事業がスタートし、20年目を迎えました。これまでに7000以上のプロジェクトに携わってきたプロフェッショナルとして、その経験を活かしたアドバイスをします。

ユーザーのための色彩

ご依頼いただく以上、直接的なクライアント目線も大事ですが、あくまでも実際に利用するユーザーの目線を1番大事に設計しております。

各分野の専門家が集結

空間デザインや建築、ITなど多彩な専門領域のプロフェッショナルがそろっており、お客様の課題やビジョンを深く理解しながら、最適な色彩設計と戦略を生み出し、企業価値の向上や社会課題の解決に寄与いたします。

すべてがコンサル対象

すべての分野に置いて色彩が軸となりますが各分野ごとにプロがおりますため、ヒト・モノ・コトすべてのカラーコンサルが可能です。

お手伝いできること

施設・空間デザイン

人が過ごす施設や空間の色彩を計画的に配色、活用することで快適かつ機能的な空間にすることが可能です。視認性や安全性を高める色分けから、従業員同士のコミュニケーションの促進まで、用途に合わせたカラー戦略で環境改善を支援いたします。色彩心理学をベースにした行動変容を促す配色設計で、利用者やスタッフの安心感や効率性向上、ストレス軽減や事故防止にも効果を発揮し、より豊かな働き方や暮らしを実現します。

ご提案例

  • 色彩心理学を用い「急ぎ」「ゆっくり」「注意」などを直感的に伝えられる配色提案
  • 窓口や集合場所、利用者の動線誘導を促すための「方向感覚」に訴えやすい配色提案
  • 色覚特性や高齢者など、多様な視覚特性に対応できるユニバーサルデザインへの対応
  • 心理的効果を考慮したデジタルサイネージの背景やテキストカラーの提案
  • 混雑緩和とストレス軽減のためのカラーデザイン提案
  • その地域ならではの文化や名産物・自然風景を想起させる配色提案
  • 混雑緩和とストレス軽減のためのカラーデザイン提案

ブランド・コミュニケーション

製品やサービスだけでなく、企業価値を色で表現することで、顧客や社内の共感を高めます。コーポレートカラーの再構築から広告・SNS・イベントでの応用までのカラーリングを緻密に設計。統一ビジュアルを通じての社外への認知度向上はもちろん、社員間のコミュニケーションやモチベーションを高め、ブランドイメージをより鮮明に表現します。上司と部下のコミュニケーション、部署間コラボレーション、組織内の連携強化にも寄与します。

ご提案例

  • コーポレートカラーの再定義
  • キャンペーンやイベントごとのサブカラー展開
  • ユニフォームの配色提案・再設計
  • パンフレット、掲示、問い合わせ窓口パネルなどのインフォメーションツール改善
  • モバイルアプリ等のUIカラー設計
  • SNSやウェブでのビジュアル統一

社会課題・SDGs対応・まちづくりと地域活性化

ユニバーサルデザインや環境配慮を視野に入れ、色彩設計で社会課題の解決を支援します。公共交通機関のサイン計画や街づくりでは、色弱者にも認識しやすい高コントラストの表示や景観調和を考慮。SDGs目標に合わせて施設や商品のカラースキームを最適化し、多様なステークホルダーの参加を促進。地域活性化や防災対策など、持続可能な社会づくりにも貢献します。色で人々の意識行動を変え、先進的イノベーションを推進します。

ご提案例

  • 車椅子利用者や視覚障害者への誘導ライン、手すり、階段などに考慮
  • 駅や空港などのサイン計画で色覚多様性に合わせた配色指針の策定
  • 外国人や視力障害者など多様な方が快適に利用できるように
  • 避難所や防災拠点の看板・ピクトグラムの配色を設定し、非常時にも瞬時に判別可能に
  • 統一感のある色彩計画で街全体をブランディングし、観光誘致や地元住民の愛着向上
  • 外観が景観に与える影響を踏まえ、管理組合や自治体が「推奨/禁止する色」を示す
  • 子どもから高齢者まで、多世代が楽しめる色彩体験を通じて、地域コミュニティのつながり強化

メンバー紹介

立川 弘幸Tachikawa Hiroyuki

  • 株式会社カラボ 代表取締役
  • カラボ色大学 学長
  • カラーコンサルタント

学生時代に文部科学省後援色彩検定1級を取得後、東京商工会議所カラーコーディネーター検定(環境色彩1級、商品色彩1級)、ADEC色彩士検定1級理論を取得。その後、色彩に特化したWeb及びコンサルティングの株式会社カラボを立ち上げ、色彩心理学、生理学、人間工学をベースに東証プライム上場企業から中小企業、個人まで幅広くカラーコンサルティングを行っている。
また、照明コンサルタント、パーソナルカラーアナリスト兼スタイリストとしても活動。パーソナルカラー診断数延べ1万人以上。自分の肌に似合う本当の色を色彩調和理論を基に診断をし、ファッションからメイクについてのアドバイスも行っている。
好きな色はターコイズブルー、甕覗(かめのぞき)、黄櫨染(こうろぜん)、マゼンタ。

下川 遥Shimokawa Haruka

  • 株式会社カラボ 取締役
  • カラーコンサルタント
  • webデザイナー
  • UI/UXデザイナー

専門学校時代にwebデザインを学び、その後広告代理店、大手電機メーカー関連会社にてwebデザイン、グラフィックデザインなどの業務に従事。デザインに従事する者として「色彩」は切っても切り離せない存在であり、影響力が大きい要素だと日々のデザイン業務を通じて改めて感じる。視覚表現だけでなく、ユーザーの課題や目的に寄り添った導線設計・情報設計にも注力。UXデザイナーとして、ユーザー体験を最適化するための構造設計、UI改善などにも携わっている。感性だけである程度生きていけてしまう業界だからこそ、「色彩の正しい知識は成長するために必須」と感じ、文部科学省後援色彩検定1級・UC級カラーコーディネーター、カラボ色大学カラーコンサルタントを取得。 ぱっと見の印象、美しい配色、読みやすい文章、誤解なく情報を得られる使い勝手。どれか一つででも、自分の携わったモノ・コトで、その人の心が1mmでも豊かになってもらえるよう日々学び続けている。
好きな色は甕覗(かめのぞき)、鶸萌黄(ひわもえぎ)、ジェイブルー。

坂本 晶大(小野 晶大)Sakamoto O. Atsuhiro

  • 株式会社カラボ 取締役
  • カラーコンサルタント
  • ディレクター

東京大学農学部卒業。幼少期より色彩に対して強いこだわりを持ち育つ。
大学卒業後は、国土交通省に入省し、東北の復興事業に従事。その後は、まちづくりや公園緑地に関する政策立案などを担当したほか、環境省勤務も経験。 色彩を究めたい想いから、カラボ色大学で色彩を学び、色彩検定1級やカラーコンサルタントを取得。
キャリアを通じて一貫して目指してきたのは、“みどり”とともにある人々の暮らしを豊かに彩ること。
現在は『環境 × 文化 × 都市』という視点で、新たな価値創出に挑戦中。
最近お気に入りの黄色は、#FDF445, #FDF478, カナリーイエロー。

川腰 章二Kawagoshi Shoji

  • カラーコンサルタント
  • 中小企業診断士

石川県小松市出身。早稲田大学卒業。DIC(株)では東京都板橋区の商店街のまちづくりに従事し、その中で、ひと人の生活と色、日本と色の密接な関係性に感銘を受ける。日本文化、地域独自の景観など街の景観に対してより深く、そしてそこに住まう人たちのためになる色彩計画と色の活用の道を見出すべく(株)カラボのカラーコンサルタントとなる。

新堂 博之Shindo Hiroyuki

  • 建築家
  • コンピュテーショナルデザイナー
  • カラーコンサルタント

東京大学建築学科卒業。学部時代に、建材の色やテクスチャなどの視覚刺激が心理に及ぼす影響を研究したことをきっかけに、人間工学的空間づくりに興味を持つ。その後、安藤忠雄のもとで建築実務の基本を学び、実践を通じて色彩と音との調和・融合が快適な空間づくりに与える可能性に注目。そうした研究と実務の歩みの中で、(株)カラボの代表である立川と出会い、「色彩と音の相乗効果で、より快適な空間を生み出す」という未来を共に目指すべき理想として共有。互いの専門性を活かしながら協力体制を構築するに至る。現在、「感性に訴える空間の創造」というブランドスローガンを掲げ、人間工学に基づくストレスのない快適な環境づくりを目指して活動を続けている。

代表メッセージ

色彩の世界に足を踏み入れてから、早23年になります。

スタートは、多くの人と同じ「色彩検定」でした。当時大学生だった私は、友達と一緒に軽い気持ちで資格対策の授業に参加し、考えもしなかった広く深く、人々の生活を大きく変える力のある色彩の世界を知りました。IACC(アイエーシーシー/国際カラーコンサルタント)日本協会代表である橋本俊哉先生、そしてIACC2代目代表であったフランク・マンケ先生に直接師事し、色彩に関する多くのことを学ばせていただきました。

しかし、色彩を知れば知るほど、人々の色彩への意識の低さや軽視している現実とぶつかります。また色彩検定やカラーコーディネーター検定、色彩士検定など色彩に関するさまざまな資格はあれど、インプットがメインの資格がほとんど。実務に100%活用できる人はほんの一握りという悲しい現状を目の当たりにしてきました。

色彩によって嬉しい効果、恩恵を受けるほとんどが人間です。色彩自体を中心に学ぶ一般色彩学を学んでも、実際に活かすには大切なものが抜けているのです。それこそ、まさしくヨーロッパ発祥の世界的な国際資格であるIACCが提唱する哲学の1つである「カラーを学ぶことは人間を学ぶことである」。色彩を私たちの生活に活かすためには、色彩の影響を受ける人間を知る人間中心で色彩をどう活かすかを学ぶことが重要です。

色の力を知らないことは損。
生活の中で身近にある色の持つ意味や力、カラーの重要性をもっと皆さんに知って欲しいと思っています。

色には、生活を楽しく、豊かにする効果があります。また、色によって生産性が上がったり、仕事の効率性が上がる、マーケティング効果で売れ行きがあがるなど、その効果は感覚的なものではなく、統計学で数字としても現れています。

色を知って、取り入れることでその人自身の考え方も豊かになり、世界全体が豊かになっていく。そのために、より日本中、世界中に色が広まっていくことを願っています。

株式会社カラボ 代表取締役
カラボ色大学 学長
立川 弘幸(たちかわひろゆき)

よくある質問

ご依頼内容の規模によって異なります。1週間から1か月以上にわたることもあります。ご希望の期日に関しましても、ご依頼時に一緒にご相談くだい。

ご依頼内容の規模によって異なります。簡単なヒアリングを行い概算金額の提示を行うことも可能ですので、お問い合わせください。

色の仕様と、色の仕様の根拠を支持する文書を納品物といたします。統計が必要な場合は、対象となる統計データも一緒にご提供いたします。ファッションやメイクのご提案の場合、直接、もしくは文章で商品をお伝えする場合もございます。ご希望の納品形態がございましたら、ご相談ください。