みなさんは記憶色という言葉をご存知でしょうか?
私たちが記憶の中で思い出す色は、記憶の中での色は実際の色よりも鮮やかに補正されているというものです。
例えば、桜の花を思い浮かべると、多くの人は実際の色よりもピンクが強いものを想像します。
これは、私たちの脳が「桜はピンク」と認識し、そのイメージに寄せて記憶を補正してしまうためです。

写真を撮って後で見返したときに「思っていたより色が薄いな」と感じることはありませんか?
それはまさに記憶色の影響なのです。
配色の提案をするときに、「桜のイメージ」と伝えられたからといって、ほぼ白のカラーを提案をしてしまうと、おそらく齟齬が生じてしまうでしょう。
こういった無意識下の色の影響といったことまできちんと把握した上で、相手のイメージに近いものを提案していくということがカラーコンサルタントには求められているのだと思います。
みなさんも、思い描いていた色と実物の色が異なっていたという経験をしたことはありますでしょうか?